具体的に「スキマ」とは?2

 前回に引き続き、介護保険で受けられるサービスを整理して書きます。 「スキマ」を説明するために。

大きく5つに分類した一つ目、①居宅サービス。

 これは「自宅に訪問するサービス」で、ヘルパーが自宅に訪問して入浴・排泄、通院同行などのカラダに関する身体介護や食事・掃除などの生活援助をする「訪問介護」。 必要な研修を受ければ、痰の吸引などの医療っぽい行為もできます。

 ナースが訪問して医療的なケアをする「訪問看護」これは当然ドクターの指示の元に行われます。

そして、理学療法士などのリハビリの専門職が訪問して指導・支援する「訪問リハビリ」などがあります。

 

 ここでの「スキマ」は何ですかというと、介護保険という公的サービスのうちの「①居宅サービス」は何でもしてくれるサービスかと言うとさにあらず。取り決めがあります。 大前提としては利用者本人のためのことが対象のルールです。

 

例えば、有料老人ホームなどへ入居したい場合、事前に見学に行くのが一般的です。 ご本人1人きりであればヘルパーの付き添いや介助を依頼できますが、付き添いができる家族や同居人がいる場合にはヘルパーを依頼できません。

ご夫妻で見学したい場合もあるでしょう。 どちらかがお元気で付き添いができるとなるとヘルパーは使えません。元気だけど付き添いはかなり負担になる場合もあるでしょう。実際には有料老人ホーム側や紹介業者が送迎してくれたり、篤い気持ちのケアマネジャーが業務の範囲を超えて対応してくれていたりします。

 ここに「スキマ」が生まれます。